東京都の水源の約20%を占める多摩川水系。私たちがその恩恵を受ける一方で、自然環境の変化によりヤマメは降海できず、サクラマスの個体が減少しています。自然との共生を目指すためには地域社会と様々な課題解決への継続的なアクションが必要になります。その象徴として東京でサクラマスを復活させ、自然との共生を図り、地域経済の活性化の起爆剤となることを目指しているのが「TOKYO SAKURAMASU」プロジェクトで、2022年より活動を行ってきました。

一方で、釣りの解禁日を皮切りに根こそぎ魚が釣られて持ち帰られてしまい、放流をしないと魚が釣れないような河川環境が長年続いており大きな課題の一つとなっておりました。この状況と、SDGsのその先のネイチャーポジティブを見据えると、河川の管理の考え方を再構築する必要性があると考えました。

その一つとして、2025年3月1日の解禁日より、東京都では初のキャッチ&リリース区間を設けることにいたしました。該当区間では「ノーキルリリース」が必須です。バーブレスフックとランディングネットは必ずお持ちください。

これまで禁漁期間であった12月からは、峰谷川下流部にて冬季キャッチ&リリースのニジマス釣場も開設予定です。そして、最終的には小河内漁協の河川に東京サクラマスが遡上するような水辺のデザインを進めてまいります。

これまで釣りを楽しまれていた方はもちろん、より多くの方にもお越しいただき、皆様のご協力をいただきながら、自然との共生や水源地の保全を実現しつつ、奥多摩町の地域活性にも繋がるように活動を継続してまいりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
▪︎小河内漁協 つりチケ https://www.tsuritickets.com/org/311c5aafa5cc4912a5f5ebd7299a4d09/tickets